導入前の課題 |
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目的 |
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導入後の成果・効果 |
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研修内容
カリキュラム
VeXUS Custom(インフラ基礎/NW/仮想化/Windows/Linux)
■主な研修内容(全量から一部抜粋)
サーバー基礎 | Windows基礎/応用 | Linux基礎/応用 |
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ネットワーク基礎 | ストレージ基礎 | 仮想化基礎 |
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研修形式
オンライン形式(最終日のみ対面)
受講人数
7名(配属予定…インフラ部署3名/開発部署3名/コンサルティング部署1名)
講師人数
2名
研修時間
1か月(20営業日)
研修時期
9月
インタビュー
システムデザイン統括部
統括部長
夏苅 知宏 様
エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 部長 関口氏
関口氏:
弊社では、入社後6か月間の新人研修期間があり、4〜5月は全社員共通研修、その後、我々システムインテグレーションサービス事業に配属された新入社員は6月から2か月間、アジャイル開発によるアプリケーション開発研修を実施、8月からインフラ研修を2か月間実施する流れとなっています。インフラ研修については、我々が研修内容を決め、準備し運営しているわけですが、単に技術スキルを身につけてもらうだけでなく、聞く・伝える能力、顧客課題を解決する能力、意識などコミュニケーション力を鍛えるなど様々な目的も含めて研修をコーディネートしていく必要があります。通常業務をこなしながら、これらにかかる時間を捻出していかなければならない、ここが大きな課題です。また、研修内容も幅広く内容も濃い中、新人をサポートする社員を用意することも苦労している点です。
インフラ研修をコーディネートしていく中で何か工夫されている点はありますか?
関口氏:
スキルやコミュニケーション以外にも先輩社員とのつながりや、お互いを知ってもらえる体制づくりをしております。研修期間、「せっかくなら楽しく過ごしてほしい」と考えているのでイベントの企画なども行っています。また研修終了後にアンケートを実施し、振り返り、来年に活かすというのを毎年繰り返しています。
石井氏:
毎日30分ほど研修前に話す機会を設定していました。フルリモートでもあったので共通点探しなどのゲームを取り入れ、コミュニケーションを強化していました。また「グッド&ニュー」といって研修の中で気づいたことを発表し、自分の観点とは違った気づきを得るということも意識的に行い、私たち先輩社員ともコミュニケーションを取りやすい環境づくりを心掛けていました。
(写真左)エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 基盤ITソリューショングループ 石井 真帆氏
(写真右)同上 中山 実咲氏
「VeXUS」導入の経緯についてお聞かせください。
関口氏:
過去にインフラエンジニアへスキル転換するにあたり「VeXUS」を受講し、現在活躍している実績があること、また短期でハードウェアレイヤーからWebシステムの構築まで一通り構築技術を学べる研修であると聞いておりました。
一般的な研修ですと、特定の製品、技術に特化した研修は多数ありますが、「VeXUS」では、ハードウェア、サーバー、ネットワーク、ストレージの仕組みの理解から、OS、仮想、ミドルウェアにおいて包括的に学べるとのことでしたので、新人研修の中に取り入れることで期待する効果が得られると感じたため導入のご相談をさせていただきました。
土井様の部署の方が過去に受講され、今回の研修に繋がりましたが、どのように「VeXUS」研修を評価いただいておりますか?
土井氏:
一般の座学研修ですと講師の話を聞いて終わりになりがちかと思います。その場では1つ1つの要素を理解した気になりますが、実際に自分の言葉で説明しようとすると用語の使い方が不自然であったり、違う解釈で話してしまったりすることが多いように思います。そのような中で、受講した社員が書いた日報を「VeXUS」の講師の方に添削いただくのですが、真っ赤になって返ってきた日報を見たときにこの研修の本気度を感じました。
関口氏:
日報を見せてもらったのですが、衝撃的でしたね。
受講された方にお伺いします。「日報が衝撃的だった」ということでしたが、いかがでしたでしょうか?
小林氏:
日報では自分がこうだと思ったことを書いていたのですが、フィードバックがくることによって認識が違ったのだと気づき、アウトプットすることの重要性を理解できてよかったです。間違って認識していた部分を正してもらえるので、とてもありがたかったです。
関口氏:
技術的な書き方がおかしいところや内容が曖昧な部分なども細かく添削して頂けるので、受講者からすると実はあまり理解していなかったなという気づきになりますね。
土井氏:
また「VeXUS」は、アプリケーションエンジニアからインフラエンジニアへのキャリアシフトにも活用しています。キャリアシフトということで、本来はなかなか難しいアサインになるのですが、お客様先には「VeXUS」のインフラ研修内容を説明し、一定のスキルや経験を積んでいることを説明しています。実際、お客様から元からインフラエンジアだったんじゃないかというお声をいただいたこともあります。
(写真左)エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 基盤ITソリューション グループマネージャー 土井氏
エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 小林 夢居氏
「VeXUS」を導入いただく際の目的、期待した効果についてお聞かせください。
関口氏:
新入社員が受講内容を理解できたと実感できるレベルで、ITインフラの仕組みを包括的に理解してもらうことを目的としておりました。また事前にいただいた情報より、日報の書き方やタイピングの上達など業務を行う上で必要な技術以外のスキルの習得も期待しておりました。
基本的なインフラ技術の習得という目的に対し、効果はいかがでしたか?
関口氏:
研修後にとったアンケートの結果を踏まえると、「非常に有意義だった」「楽しかった」という意見が多かったですね。ITインフラは、Webシステムを構築するだけではなく、構築に関わる技術要素を仕組みから学ぶことができる研修、また講師の方の説明がとてもわかりやすく理解できたという声も多かったので、理解度としては期待以上でした。
鈴木氏:
実は、9月に入るまではアプリ志望でした。インフラに気持ちは傾きつつも定まっていなかったのですが、「VeXUS」の研修を受ける中でわからないことも含め、本当に丁寧に教えてくださいました。
1日の研修の中で何回も「質問はありませんか?」と聞いてくださって、その日の日報でも確認していただき、研修全体でもテストという形でも確認があるなど、確認のポイントが多かったので、こちらとしてはわからないポイントを全部つぶせるので、理解が深まり、インフラに興味を持つことができました。
エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 鈴木 優香子氏
通常の研修期間の変更、またカリキュラムもカスタマイズさせていただいかと思いますが、いかがでしたか?
関口氏:
単に外部の研修を受ける位置づけではなく、弊社のインフラ研修の中に、いかに「VeXUS」を取り込めるかが重要でした。研修期間を通常2ヵ月のところを1ヵ月に短縮し、カリキュラムにつきましても、今回はインフラ研修のほかに、一部営業向けのカリキュラムに研修をカスタマイズできないか?など無理難題な相談もあったかと思いますが、非常に協力的で柔軟にご対応いただいたこと、これが導入の最終的な決め手になったのではないでしょうか。
ただ、今までの受講者は新人研修後のOJTにて実務を経験した後に研修を受講していたため、研修中の9月受講というのはチャレンジでしたが、結果的に全員ついていけたのでよかったですね。苦労はしたと思います。
研修を受けられて、技術面での知識習得においてよかった点を教えてください。
鈴木氏:
はじめに研修スケジュールを見た時は、「え、こんなにやるの?本当に大丈夫かな」と思いましたが、一度ご説明いただいた後で、自分でやってみるという研修の流れだったため、研修についていくことができました。研修ではサーバーの仮想化やNWの演習が主なカリキュラムとなっていましたが、特にNWはオンプレでもクラウドでも関係してくるので、深く教えてくださって自分で試してみるという時間もあり、ありがたかったです。
小林氏:
同じく、最初は学びきれるのかと思いましたが、研修後にOJTでの配属でインフラ志望でしたので、これを学んで、配属されたら頑張っていこうというモチベーションになりました。研修時は、講師の方が設定し共有してもらってから私たちが実際にやってみるという流れでしたが、手順に沿ってやってみるとわかっていた気になってしまっていたことに気付け、質問をして疑問を解消するなど段階的に知識を学んでいけたのですごくよかったです。
今泉氏:
実は新人のチャットグループがありまして、そこでたまに研修内容で理解ができていない部分を質問しあうなどのやり取りがありました。研修内容としては、現在は仮想化の業務に携わっていることもあり事前に学べたことはよかったです。
中山氏:
私は違うタイミングで受講したのですが、現場でオンプレと関係ない業務でしたので経験できるいい機会でした。研修中、楽しい雰囲気があったので気軽に質問でき、モチベーションも上がりました。また現場でハード面を触っていなかったので、満遍なく学べたこともよかったです。
(写真左)エンタープライズ事業部 インフラソリューションサービス部 今泉 純氏
期待した効果に対し、現状の結果や満足度をお聞かせください。
関口氏:
研修受講時の情勢により、実機を触る研修をほとんど行えなかったことに関しては残念ではありましたが、リモートでできる範囲の中では基本的な知識、技術の習得は十分に行えたと思います。日報については技術的な内容についてだけでなく、書式や記載方法などについてもしっかりご指摘いただけたので、日報の書き方についても身についたようで満足しています。
中山氏:
今回取り入れていただいた営業研修では、SESという事業の内容も新人のうちから知っておいた方がいいのでよかったと思います。
「VeXUS」のカリキュラムについて、貴社のご希望に沿うものであったかお聞かせください。
関口氏:
講義や演習を行うだけでなく、反復する時間を設けることで知識や技術の定着を促していただけたことは学習意欲の向上という点においても効果が高かったと感じています。特に自分たちで自由に環境を構築できる場を提供いただいたことで、自分で考えて構築することができ、より理解を深めることに繋がったと思います。
日報については、その日学んだことを記入することで学んだことの整理ができる上、内容の誤りや日報の記載方法についての指摘をしていただいたことで技術的な理解を深めるとともに、業務上必要な報告書の書き方についても学ぶことができ満足しております。
研修のカリキュラムとは少々違う点かもしれませんが、研修時間を10:00-18:00にしていただいたことで、研修前の時間に弊社の人間とのコミュニケーションをとる時間を確保できたことはありがたかったです。
小林氏:
全社員共通研修でさらっと触れていた部分もあったのですが、ITアドレスの部分などけっこう理解できていない部分もあったので、「VeXUS」の研修を受けて、基礎の部分を改めて理解することができるのではないかと期待していました。
「VeXUS」のカリキュラムについて、改善やご要望がございましたらお聞かせください。
今泉氏:
講師陣から問題を出題される際やディスカッションがある場合は理解度が高かったのですが、受動的に講義を受けるだけの部分については理解度が低かったため、アウトプットをする場が増えるとよいかと思いました。また理解度テストを行うことで何が理解できていないのかが把握できましたが、回数が少なかったため理解度テストのタイミングが増やしていただけるとよいかと思います。
弊社講師の対応はいかがでしたか?
小林氏:
質問に対し、都度しっかりと回答いただき、理解するまで教えてくださったので非常に満足しています。また、講師陣の皆様が、受講者が楽しく学べるような雰囲気を作り、研修を行ってくださったことに感謝しています。
「VeXUS」について、今後期待されていることなどございましたらお聞かせください。
関口氏:
外部研修として受けているわけではなく、自社の教育にどう取り込めるか、活用していけるか、また無茶なオファーも出させていただくかもしれませんが、引き続き柔軟に対応いただければと思います。
土井氏:
社内でもハンズオン型インフラ研修の需要が高まっていますし、新人教育としても、主要な基盤要素を一年目の時点で手を動かす形で経験していることに価値があります。向こう2~3年と考えていくと、クラウドやコードによるインフラ構成・構築自動化など、今後カリキュラムを変更していく必要があると感じていますので、その点でも期待しています。
「VeXUS」は、どのような方にお勧めでしょうか。
関口氏:
若手やアプリからインフラへスキルシフトする方にお勧めだと思います。今回は貴社オフィスでの研修がほとんど行えず十分に研修を行えない部分もありましたが、短期間でインフラの仕組みをきちんと理解できますし、実務の中で必要となるインフラ業務やアウトプットへの理解が進む研修だと感じました。
今回の研修の成果からも、「VeXUS」はこれからインフラエンジニアを目指す方にとっては、自身をもってスタートラインに立てる研修、ITインフラに興味が持てるような研修ですので、他社(他者)へお勧めできるソリューションだと思います。