課題
  • 今までのシステムでは困難となっていた、環境と時代の変化への対応が可能な新しい情報システムの構築とそれを行う事が可能なリソースの確保
選定理由
  • 課題解決についての的確な提案力とプレゼン&コミュニケーション力
成果・効果
  • 全社と各部門に管理が分かれていた箇所のあった情報システムの情報整理や全体像のアウトプット
  • 新しい情報システム構築に向けた各種課題の見える化

ご利用サービス

インタビュー

株式会社中央エンジニアリング
常務取締役 CSO&CIO

間嶋 栄氏

株式会社中央エンジニアリング
事業戦略本部
情報システム課 課長
鈴木 快和氏

株式会社中央エンジニアリング
事業戦略本部
情報システム課
杉本 啓太氏

 

御社はどのような事業をやられているのでしょうか?

間嶋さん:

弊社は今年の9月でちょうど創業70周年を迎えました。創業者はメーカーにて機械設計を行っていましたが、「設計業務のみで身を立てたい」との思いで独立・起業し、設計用のドラフターと製図板1つだけで、機械系の図面を1枚1枚書き起こすことから始めました。現在も機械系が主力ですが、電気電子系や情報通信、ソフトウェア分野にも展開しています。さらに、供試体や試験機などを製造して納めさせていただくモノづくりも行っています。

また、航空機や宇宙ロケット設計の際に必須となる解析業務経験をルーツに持つ解析専門部門や、近年注目されている金属3Dプリンタの設計部門を持っている点も特徴です。
現在は幅広い事業分野にて設計開発サービスを提供させていただいているエンジニアリング会社です。

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今回弊社にご依頼いただいた背景として、どのような課題を抱えておられたのでしょうか?

間嶋さん:

はい。先ほどお話ししましたように、弊社は設計業務を中心にサービスを提供していますが、これまではお客様先で行うか、弊社事務所内で行うかのどちらかでした。そのため、弊社の情報システムも、その業務環境に合わせたものになっていました。
しかし、世の中の働き方や環境も変化していきますので、将来的にはその変化に対応できる情報システムにしていきたいと考えていました。

そのような中で、新型コロナウイルス禍による自粛が始まり、弊社でも初めて在宅勤務を導入しました。そのためにTeamsなどのオンラインコミュニケーションツールを活用するテレワークの仕組みや、セキュリティ、ネットワークの対応が必要でしたが、急なネットワーク帯域増加による輻輳発生により、画面オフの状態でもオンライン会議がロボットのような音声状態になったり、音声が途切れたりして、お客様からも「貴社のシステムは大丈夫?」と心配の声をいただいたりしました。当時の情報システムは在宅勤務に対応しておらず、次々と対処すべきことが出てきて人手も足りず、本当に大変でした。

環境と時代の変化により、従来の情報システムでは対応が難しくなった事が一番大きな問題でした。また、当時は全国の事務所内に在籍する情報システム担当者を統括する部署を本社に設置して間もなかった事もあり、今回のような突然の環境変化に対応するのが大変でした。

その頃、ちょうど私の役割も変わり、本社で全社の情報システムを管轄する立場になりましたので、今の働き方や環境に合わせた情報システム構築のプロジェクトをスタートさせることにしました。

弊社を選んでいただけたのはどのような理由だったのでしょうか?

間嶋さん:

社内公募でメンバー募集をしたのですが、なかなか手が上がりませんでした。社外からの経験者採用も進めていましたので、情報システムの対応ができるスキルを持った方がいないか、私も取引先に相談して探しておりました。その時にコクーさんをご紹介いただいたのがきっかけでした。

その際、「弊社の情報システムは、必要な時に必要な要件で対応してきたシステムのため、今回のタイミングで全体を最適化したい。」とコクーさんにご相談しました。

当時、私どものご相談に的確にご回答いただいて、とても安心感を得られたことを記憶しています。もちろん、今回のプロジェクト実行のパートナー選考にあたっては複数社を評価させていただいて決定したのですが、コクーの担当の方のプレゼンが抜群に良かったですね(笑。

そしてちょうどその少し後のタイミングで、今日同席している情報システム経験者の杉本の入社も決まり、プロジェクトを進める準備ができました。

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弊社と一緒にお仕事していただいての感想はいかがでしょうか?

鈴木さん:

先ほど間嶋からもお話がありましたが、これまでは社内に統括する組織がなかったため、管理者や情報がまとまっておらず、プロジェクトスタート時はどうなることかと思っていました。

コクーさんのチームに入っていただき、全体の把握と情報整理から対応いただいていますが、全体像がしっかりと見えるようになってきまして、やっとここまでこれたと。私も情報システムのことをすべて対応できるスキルはまだ持ち合わせていなかったので、些細なことからしっかりと対応していただき、本当に助かっています。

杉本さん:

全社の情報システム部門を統括・連携する体制が不完全な状態でのスタートだったため、少し不安もありましたが、コクーさんが他社で対応されたご経験をもとに、情報や手順書を整理してくださり、業務の進め方やルールを一緒に考えていただけるので、本当に助かっています。

鈴木さん:

ちょうど今朝もシングルサインオン部分でトラブルがあってね。

杉本さん:

そうですね。結果、システム側のアップデートの影響でしたが、社内システムの情報をコクーさんに整理していただいていたおかげで、このトラブルもスムーズに対応できました。

間嶋さん:

ようやく下地ができて、これをやろうというファーストステップが見えてきたよね。

鈴木さん:

そうですね(笑。

間嶋さん:

現状を把握して目標やゴールを決めるとギャップが見えてきます。今後はそれを埋めていくステップに入ることになります。今はちょうど、再構築のお話をスタートさせていただいています。

今後の展望、情報システム課としての取り組みなどをお聞かせいただけますか?

間嶋さん:

現在、設計サービス中心から、上流工程の企画・構想段階、設計・開発、解析、製作まで対応させていただく『ワンストップソリューションサービス』を進めています。お客様の課題解決に貢献しながら、弊社も様々なノウハウを身につけられるため、事業の拡大も期待しています。そのため、この春に『マニュファクチャリングソリューションセンター』という新しい部門を立ち上げました。経験豊かな専門部隊がワンストップで仕事を請け負い、納めるところまで対応を行っています。

また、弊社のウェブサイトにも『技術のブレインパートナー』と掲げています。これは、お客様が困った時に、お客様の頭脳の一部となって寄り添い、一緒に仕事をさせていただきたいという想いが込められています。

弊社は今年創業70周年を迎えます。私たち情報システム課としては『テクノロジー100年企業』を目指すという方針の下で、安心して安全に仕事へ集中できる環境を実現可能な情報システムを構築する事で、技術と事業の成長に貢献できるよう取り組んでいきたいと考えています。

企業情報
株式会社中央エンジニアリング

社名

株式会社 中央エンジニアリング

本社

東京都千代田区麹町4-5-7 麹町パークハウスビル

創業

1954年(昭和29年)9月

事業内容

トータルエンジニアリングサービス

※取材日:2024年5月